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2024 年 11 月のセキュリティ更新プログラム (月例)

2024 年 11 月 12 日 (米国時間) 、マイクロソフトは、マイクロソフト製品に影響する脆弱性を修正するために、セキュリティ更新プログラムを公開しました。影響を受ける製品をご利用のお客様は、できるだけ早期にセキュリティ更新プログラムを適用してください。なお、マイクロソフト製品では、一部の例外を除き既定で自動更新が有効になっており、自動的にセキュリティ更新プログラムが適用されます。最新の情報は、セキュリティ更新プログラム ガイド を確認してください。

なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、このツールで削除できる悪意のあるソフトウェアが追加されています。詳細は、対象のマルウェアファミリ を参照してください。



セキュリティ更新プログラム、セキュリティ アドバイザリに関する主な注意点

  • 今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、以下の脆弱性は更新プログラムが公開されるよりも前に悪用が行われていることや脆弱性の詳細が一般へ公開されていることを確認しています。お客様においては、更新プログラムの適用を早急に行ってください。脆弱性の詳細は、各 CVE のページを参照してください。

    • CVE-2024-49040 Microsoft Exchange Server のなりすましの脆弱性
    • CVE-2024-49019 Active Directory 証明書サービスの特権の昇格の脆弱性
    • CVE-2024-43451 NTLM ハッシュ開示スプーフィングの脆弱性
    • CVE-2024-49039 Windows タスク スケジューラの特権の昇格の脆弱性
  • 今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、以下の脆弱性は、CVSS 基本値が 9.8 以上と高いスコアです。これらの脆弱性が存在する製品、および悪用が可能となる条件については、各CVEのページの「よく寄せられる質問」 を参照してください。セキュリティ更新プログラムが公開されるよりも前に、脆弱性の情報の一般への公開、脆弱性の悪用はありませんが、脆弱性の特性を鑑み、企業組織では早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用を推奨しています。

    • CVE-2024-43602 Azure CycleCloud のリモートでコードが実行される脆弱性
    • CVE-2024-43498 .NET と Visual Studio のリモート コードが実行される脆弱性
    • CVE-2024-43639 Windows Kerberos のリモートでコードが実行される脆弱性
  • Microsoft Exchange の更新プログラムを展開する際のガイダンスは、Microsoft Exchange チームブログ Released: November 2024 Exchange Server Security Updates も併せてご参照ください。

  • 2024 年 11 月 12 日 (米国時間) にリリースした Exchange Server 向け更新プログラムは、インストールに加え、追加の手順を実施する必要があります。詳細については、Exchange Server non-RFC compliant P2 FROM header detection を参照してください。

  • セキュリティ更新プログラムにおける既知の問題は、各セキュリティ更新プログラムのサポート技術情報を参照してください。既知の問題が確認されている各セキュリティ更新プログラムのサポート技術情報一覧は、2024 年 11 月セキュリティ更新プログラムリリースノートに掲載されています。



2024 年11 月のセキュリティ更新プログラムを公開した製品、コンポーネント一覧

2024 年 11 月 12 日 (米国時間) にセキュリティ更新プログラムを公開した製品およびコンポーネントの一覧は、2024 年 11 月セキュリティ更新プログラムリリースノートをご確認ください。



2024 年 11 月のセキュリティ更新プログラム一覧

2024 年11 月12 日 (米国時間) に公開したセキュリティ更新プログラムの一覧は次の通りです。

最新の情報は、セキュリティ更新プログラム ガイド を確認してください。

製品ファミリ

最大深刻度

最も大きな影響

関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ

Windows 11 v24H2, v23H2, v22H2

緊急

リモートでコードの実行が可能

v24H2 5046617
v24H2 HotPatch 5046696
v23H2, v22H2 5046633

Windows 10 v22H2

重要

リモートでコードの実行が可能

5046613

Windows Server 2025 (Server Core installationを含む)

緊急

リモートでコードの実行が可能

5046617
HotPatch 5046696

Windows Server 2022,23H2 (Server Core installationを含む)

緊急

リモートでコードの実行が可能

Windows Server 2022, 5046616
Windows Server 23H2, 5046618

Windows Server 2019 , 2016 (Server Core installation を含む)

緊急

リモートでコードの実行が可能

Windows Server 2019, 5046615
Windows Server 2016, 5046612

Microsoft Office

重要

リモートでコードの実行が可能

https://learn.microsoft.com/officeupdates

Microsoft Exchange Server

重要

なりすまし

https://learn.microsoft.com/exchange

Microsoft .NET

緊急

リモートでコードの実行が可能

https://learn.microsoft.com/dotnet

Microsoft Visual Studio

緊急

リモートでコードの実行が可能

https://learn.microsoft.com/visualstudio

Microsoft SQL Server

重要

リモートでコードの実行が可能

https://learn.microsoft.com/sql

Microsoft Azure

緊急

リモートでコードの実行が可能

https://learn.microsoft.com/azure

Microsoft Defender for Endpoint

重要

リモートでコードの実行が可能

https://learn.microsoft.com/defender-endpoint



既存の脆弱性情報の更新

2024 年11 月12 日 (米国時間) に、既存の脆弱性 3 件を更新しました。

  • CVE-2024-43516 Windows 保護カーネル モードの特権の昇格の脆弱性

  • CVE-2024-43511 Windows カーネルの特権の昇格の脆弱性

  • CVE-2024-43528 Windows 保護カーネル モードの特権の昇格の脆弱性

    以下の変更を行いました。

    1. この脆弱性に包括的に対処するために、マイクロソフトは影響を受けるすべてのクライアント バージョンの Windows 10 および Windows 11、Windows Server 2016、Windows Server 2019、および Windows Server 2022 に対して 2024 年 10 月のセキュリティ更新プログラムをリリースしました。マイクロソフトは、この脆弱性から完全に保護するために、更新プログラムをインストールすることを推奨します。
    2. 2024 年 11 月のセキュリティ更新プログラムをインストール後、推奨するその他の対応策を FAQ に追加しました。: この更新プログラムは、仮想化ベースのセキュリティ (VBS) のコンポーネントに影響します。「KB5042562: 仮想化ベース セキュリティ (VBS) 関連のセキュリティ更新プログラムのロールバックをブロックするためのガイダンス」で説明しているポリシーの軽減策は、この変更に対応するために更新しました。過去に軽減ポリシーを適用したことがある場合は、最新のポリシーに更新することを検討することをお勧めします。



新規セキュリティ アドバイザリの公開

2024 年 11 月12 日 (米国時間) に、新規のアドバイザリ 1 件を公開しました。

  • ADV240001 Microsoft SharePoint Server Defense in Depth Update
    マイクロソフトは、Microsoft SharePoint Server のセキュリティ更新プログラムをリリースしました。この更新プログラムでは、リダイレクトに関する多層防御が強化されています。



既存のセキュリティ アドバイザリの更新

今月、更新した既存のセキュリティ アドバイザリはありません。



補足情報

  • 最新のサービス スタック更新プログラム (SSU) は、アドバイザリ ADV990001 を確認してください。 

  • Microsoft Edge (Chromium-based) のセキュリティ情報は、公開のスケジュールが月例のリリースとは異なりますので、セキュリティ更新プログラム ガイド上で製品にて Microsoft Edge (Chromium-based) を選択し、確認してください。または、Edge のセキュリティ リリース情報にてご確認ください。 

  • 各脆弱性情報 (CVE) のページには、緩和策、回避策、注意事項やよく寄せられる質問など、追加の情報が掲載されている場合があります。セキュリティ更新プログラムの適用の前に、併せてご確認ください。 

  • 最新の情報は、セキュリティ更新プログラム ガイド を確認してください。セキュリティ更新プログラムガイドでは、セキュリティの脆弱性および更新プログラムの情報を、CVE、KB 番号、製品、またはリリース日別に並べ替えたりフィルターをかけたりすることができます。各月のセキュリティ更新プログラムを絞り込むには、日付範囲に絞り込む月の第 2 火曜日を指定して検索してください。なお、セキュリティ更新プログラム ガイド API を活用して、自社に特化したカスタム レポートを作成することができます。API の活用方法を紹介する 6 つのビデオ (API の情報 (GitHub)API へのアクセスHTML ファイルの出力Excel へのエクスポートCVE リストの取得KB リストの取得) を公開していますので、是非ご活用ください。 

  • マイクロソフトでは、セキュリティ更新プログラムの新着情報及び更新情報を、お客様がタイムリーに受け取れるように、通知方法法をリニューアルしました。まだ購読されていない方、これまでのメールでの通知のみ受信している方は、この機会にどちらかの方法で、是非ご登録ください。 

次回のセキュリティ更新プログラムのリリースは、2024 年 12 月10 日 (米国時間) を予定しています。詳しくは、年間スケジュール を参照してください。


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