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2024 年 10 月のセキュリティ更新プログラム (月例)

2024 年 10 月 8 日 (米国時間) 、マイクロソフトは、マイクロソフト製品に影響する脆弱性を修正するために、セキュリティ更新プログラムを公開しました。影響を受ける製品をご利用のお客様は、できるだけ早期にセキュリティ更新プログラムを適用してください。なお、マイクロソフト製品では、一部の例外を除き既定で自動更新が有効になっており、自動的にセキュリティ更新プログラムが適用されます。最新の情報は、セキュリティ更新プログラム ガイド を確認してください。 

なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに対応を追加したファミリはありません。 



セキュリティ更新プログラム、セキュリティ アドバイザリに関する主な注意点 

  • 今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、以下の脆弱性は更新プログラムが公開されるよりも前に、悪用が行われていることや、脆弱性の詳細が一般へ公開されていることを確認しています。お客様においては、更新プログラムの適用を早急に行ってください。脆弱性の詳細は、各 CVE のページを参照してください。 

    • CVE-2024-43583 Winlogon の特権の昇格の脆弱性 

    • CVE-2024-43572 Microsoft 管理コンソールのリモートでコードが実行される脆弱性 

    • CVE-2024-20659 Windows Hyper-V のセキュリティ機能のバイパスの脆弱性 

    • CVE-2024-6197 オープン ソース Curl のリモートでコードが実行される脆弱性 

    • CVE-2024-43573 Windows MSHTML プラットフォームのなりすましの脆弱性 

  • 今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、CVE-2024-43468 Microsoft Configuration Manager のリモートでコードが実行される脆弱性は、CVSS 基本値が9.8 と高いスコアで、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な脆弱性です。これらの脆弱性が存在する製品、および悪用が可能となる条件については、各CVEのページの「よく寄せられる質問」 を参照してください。セキュリティ更新プログラムが公開されるよりも前に、脆弱性の情報の一般への公開、脆弱性の悪用はありませんが、脆弱性の特性を鑑み、企業組織では早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用を推奨しています。 

  • セキュリティ更新プログラムにおける既知の問題は、各セキュリティ更新プログラムのサポート技術情報を参照してください。既知の問題が確認されている各セキュリティ更新プログラムのサポート技術情報一覧は、2024 年 10 月セキュリティ更新プログラム リリースノートに掲載されています。 

  • CVE-2024-26248および CVE-2024-29056に関連する PAC 検証の変更について、2024 年 10 月 8 日 (米国時間) に予定していた、変更後のPAC検証の動作の強制適用を 2025 年 1 月に延期しました。詳細は、KB5037754: CVE-2024-26248 および CVE-2024-29056 に関連する PAC 検証の変更を管理する方法 を参照してください。 



2024 年 10 月のセキュリティ更新プログラムを公開した製品、コンポーネント一覧 

2024 年 10 月 8 日 (米国時間) にセキュリティ更新プログラムを公開した製品およびコンポーネントの一覧は、2024 年 10 月セキュリティ更新プログラム リリースノート をご確認ください。 



2024 年 10 月のセキュリティ更新プログラム一覧 

2024 年 10 月 8 日 (米国時間) に公開したセキュリティ更新プログラムの一覧は次の通りです。 

最新の情報は、セキュリティ更新プログラム ガイド を確認してください。 

製品ファミリ 

最大深刻度 

最も大きな影響 

関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ 

Windows 11 v24H2, v23H2, v22H2, v21H2 

緊急 

リモートでコードの実行が可能 

v24H2 5044284 
v23H2, v22H2 5044285 
v21H2 5044280 

Windows 10 v22H2 

緊急 

リモートでコードの実行が可能 

5044273 

Windows Server 2022,23H2 (Server Core installationを含む) 

緊急 

リモートでコードの実行が可能 

Windows Server 2022, 5044281 
Windows Server 23H2, 5044288 

Windows Server 2019 , 2016 (Server Core installation を含む) 

緊急 

リモートでコードの実行が可能 

Windows Server 2019, 5044277 
Windows Server 2016, 5044293 

Microsoft Office 

重要 

リモートでコードの実行が可能 

https://learn.microsoft.com/officeupdates 

Microsoft SharePoint 

重要 

特権の昇格 

https://learn.microsoft.com/officeupdates/sharepoint-updates 

Microsoft .NET 

重要 

リモートでコードの実行が可能 

https://learn.microsoft.com/dotnet 

Microsoft Visual Studio 

緊急 

リモートでコードの実行が可能 

https://learn.microsoft.com/visualstudio 

Microsoft Azure 

重要 

リモートでコードの実行が可能 

https://learn.microsoft.com/azure 

System Center 

緊急 

リモートでコードの実行が可能 

https://learn.microsoft.com/system-center 



既存の脆弱性情報の更新 

2024 年 10 月 8 日 (米国時間) に、既存の脆弱性 6 件を更新しました。 

  • CVE-2021-1683 / CVE-2021-1684 / CVE-2021-1638 Windows Bluetooth のセキュリティ機能のバイパスの脆弱性 
    現時点の情報で概要を更新しました。これは情報変更のみです。 

  • CVE-2024-38095 .NET および Visual Studio のサービス拒否の脆弱性 
    「セキュリティ更新プログラム」の表に、この脆弱性の影響を受ける .NET 6.0 を追加しました。 .NET 6.0 には、この脆弱性に対処するセキュリティ更新プログラムはありません。 HTTP/3 は .NET 6.0 では試行的なサポートでした。 .NET 6.0 を使用している場合は、脆弱性から保護するためにアプリケーションを .NET 8.0 に更新する必要があります。 

  • CVE-2024-37341 Microsoft SQL Server の特権昇格の脆弱性
    CDC コンポーネントの既知の問題に対処するため、マイクロソフトは以下バージョンの SQL Server の更新された GDR および累積的な更新プログラムをリリースしました。
    SQL Server 2016 / 2017 / 2019 / 2022
    これらのバージョンの SQL Server を実行しているお客様は、この問題によるデータの破損に対処するために、更新プログラムをインストールする必要があります。

  • CVE-2022-0001 Intel: CVE-2022-0001 Branch History Injection
    「セキュリティ更新プログラム」の表に、以下の変更をしました。

    1. この脆弱性の影響を受ける Windows 11 バージョン 24H2 を追加しました。
    2. CVE-2022-0001 に包括的に対処するために、マイクロソフトは以下の影響を受ける製品に 2024 年 10 月のセキュリティ更新プログラムをリリースしました。
      Windows Server 2022, 23H2 Edition (Serve Core インストール)
      Windows Server 2022
      Windows 11 バージョン 21H2 , 22H2 , 23H2

    マイクロソフトは、脆弱性から完全に保護するために、更新プログラムをインストールすることを推奨します。自動更新を受け取るようにシステムが設定されているお客様は、これ以上の対応は必要ありません。



新規セキュリティ アドバイザリの公開 

今月、新たに公開したセキュリティ アドバイザリはありません。 



既存のセキュリティ アドバイザリの更新 

2024 年 10 月 8 日 (米国時間) に、既存のアドバイザリ 1 件を更新しました。 

  • ADV990001 最新のサービス スタック更新プログラム 
    新しいバージョンのサービス スタック更新プログラムが入手可能であることをお知らせするために、アドバイザリが更新されました。詳細については、FAQ を参照してください。 



補足情報 

  • 最新のサービス スタック更新プログラム (SSU) は、アドバイザリ ADV990001 を確認してください。 

  • Microsoft Edge (Chromium-based) のセキュリティ情報は、公開のスケジュールが月例のリリースとは異なりますので、セキュリティ更新プログラム ガイド上で製品にて Microsoft Edge (Chromium-based) を選択し、確認してください。または、Edge のセキュリティ リリース情報にてご確認ください。 

  • 各脆弱性情報 (CVE) のページには、緩和策、回避策、注意事項やよく寄せられる質問など、追加の情報が掲載されている場合があります。セキュリティ更新プログラムの適用の前に、併せてご確認ください。 

  • 最新の情報は、セキュリティ更新プログラム ガイド を確認してください。セキュリティ更新プログラムガイドでは、セキュリティの脆弱性および更新プログラムの情報を、CVE、KB 番号、製品、またはリリース日別に並べ替えたりフィルターをかけたりすることができます。各月のセキュリティ更新プログラムを絞り込むには、日付範囲に絞り込む月の第 2 火曜日を指定して検索してください。なお、セキュリティ更新プログラム ガイド API を活用して、自社に特化したカスタム レポートを作成することができます。API の活用方法を紹介する 6 つのビデオ (API の情報 (GitHub)API へのアクセスHTML ファイルの出力Excel へのエクスポートCVE リストの取得KB リストの取得) を公開していますので、是非ご活用ください。 

  • マイクロソフトでは、セキュリティ更新プログラムの新着情報及び更新情報を、お客様がタイムリーに受け取れるように、通知方法法をリニューアルしました。まだ購読されていない方、これまでのメールでの通知のみ受信している方は、この機会にどちらかの方法で、是非ご登録ください。 

次回のセキュリティ更新プログラムのリリースは、2024 年 11 月 12 日 (米国時間) を予定しています。詳しくは、年間スケジュール を参照してください。



改定履歴

2024 年 10 月 9 日 - CVE-2024-37341 Microsoft SQL Server の特権昇格の脆弱性 を追記しました。
2024 年 10 月 9 日 - CVE-2022-0001 Intel: CVE-2022-0001 Branch History Injection を追記しました。


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