Windows 7 をご利用の皆さん、もしくは Windows 7 のご利用を検討されている皆さんの間ではすでにご存じの方も多いと思いますが、Windows7 Service Pack 1 (以下 Windows 7 SP1)が 2011 年 2 月 23 日にリリースされました。
この Windows 7 SP1 ですが、基本的にはこれまでにリリースされたセキュリティ更新プログラムや、Windows 7 の修正モジュールをまとめたものである、と認識されている傾向が強いようです。
確かに、この Windows 7 SP1 の最大の目的はこれまでにリリースされたセキュリティ更新プログラムや不具合修正を確実に適用していただくためのものということになっているので、上記の解釈は全く外れているということはないと思います。
しかし、 Windows 7 SP1 =** Windows 7** +\ ** リリースされた全更新プログラム というわけでは ありません。 ** 以下のようないくつかの違いがあります。
1. ビルド番号が 7600 から 7601 に変わっています。
o ビルド番号が変わっているということは、OS 本体を再ビルドしているということになります。Windows に限らず、アプリケーションやプラットフォーム本体が再ビルドされた場合にはその最新のものを使用することが、リスクを軽減したり互換性の問題を回避したりするためのベストプラクティスです。
2. 追加の不具合修正が含まれています。
o これまでにリリースされたセキュリティ更新プログラムや修正モジュールに加えて、さらにいくつかの不具合修正が含まれています。これらを確実に入れるためには Windows 7 SP1 を適用する必要があります。
3. いくつかの新機能が追加されています。
o AVX (Advanced Vector eXtensions、SIMD 演算命令セット)への対応
o Remote FX のサポート(ただしサーバーが Windows Server 2008 R2 SP1 である必要があります)
さらに、サポートライフサイクルの観点からも、最新のサービスパックを適用していただくことでサポート対象となる期間が長くなります。
したがって、これまでリリースされた Windows 7 用のセキュリティ更新プログラムがすべて入っていることを確実にするためのみならず、上記のような様々な理由から、Windows 7 をお使いのお客様にはぜひ Windows 7 SP1 をインストールしていただくことをお勧めします。