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2024 年 3 月のセキュリティ更新プログラム (月例)

2024 年 3 月 12 日 (米国時間) 、マイクロソフトは、マイクロソフト製品に影響する脆弱性を修正するために、セキュリティ更新プログラムを公開しました。影響を受ける製品をご利用のお客様は、できるだけ早期に、公開したセキュリティ更新プログラムを適用してください。なお、マイクロソフト製品では、一部の例外を除き既定で自動更新が有効になっており、自動的にセキュリティ更新プログラムが適用されます。最新の情報は、セキュリティ更新プログラム ガイド を確認してください。 

なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、このツールで削除できる悪意のあるソフトウェアが追加されています。詳細は、対象のマルウェアファミリ を参照してください。 



セキュリティ更新プログラム、セキュリティ アドバイザリに関する主な注意点 

  • 今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、CVE-2024-21334 Open Management Infrastructure のリモートでコードが実行される脆弱性 は、CVSS 基本値が9.8 と高いスコアで、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な脆弱性です。これらの脆弱性が存在する製品、および悪用が可能となる条件については、各CVEのページの「よく寄せられる質問」 を参照してください。セキュリティ更新プログラムが公開されるよりも前に、脆弱性の情報の一般への公開、脆弱性の悪用はありませんが、脆弱性の特性を鑑み、企業組織では早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用を推奨しています。 

  • Microsoft Exchange の更新プログラムを展開する際のガイダンスは、Microsoft Exchange チームブログ Released: March 2024 Exchange Server Security Updates も併せてご参照ください。 

  • セキュリティ更新プログラムにおける既知の問題は、各セキュリティ更新プログラムのサポート技術情報を参照してください。既知の問題が確認されている各セキュリティ更新プログラムのサポート技術情報一覧は、2024 年 3 月セキュリティ更新プログラム リリースノートに掲載されています。 



2024 年3 月のセキュリティ更新プログラムを公開した製品、コンポーネント一覧 

2024 年 3 月 12 日 (米国時間) にセキュリティ更新プログラムを公開した製品およびコンポーネントの一覧は、2024 年 3 月セキュリティ更新プログラム リリースノートをご確認ください。 



2024 年 3 月のセキュリティ更新プログラム一覧 

2024 年3 月12 日 (米国時間) に公開したセキュリティ更新プログラムの一覧は次の通りです。 

最新の情報は、セキュリティ更新プログラム ガイド を確認してください。 

製品ファミリ 

最大深刻度 

最も大きな影響 

関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ 

Windows 11 v23H2, v22H2, v21H2 

緊急 

リモートでコードの実行が可能 

v23H2, v22H2 5035853 

v21H2 5035854 

Windows 10 v22H2, v21H2 

緊急 

リモートでコードの実行が可能 

5035845 

Windows Server 2022,23H2 (Server Core installationを含む) 

緊急 

リモートでコードの実行が可能 

Windows Server 2022 5035857 

Windows Server 2022 Hotpatch 5035959 
Windows Server 23H2 5035856 

Windows Server 2019 , 2016 (Server Core installation を含む) 

緊急 

リモートでコードの実行が可能 

Windows Server 2019 5035849 
Windows Server 2016 5035855 

Microsoft Office 

重要 

特権の昇格 

https://learn.microsoft.com/officeupdates 

Microsoft SharePoint 

重要 

リモートでコードの実行が可能 

https://learn.microsoft.com/officeupdates/sharepoint-updates 

Microsoft Exchange Server 

重要 

リモートでコードの実行が可能 

https://learn.microsoft.com/exchange 
Released: March 2024 Exchange Server Security Updates 

Microsoft .NET 

重要 

サービス拒否 

https://learn.microsoft.com/dotnet 

Microsoft Visual Studio 

重要 

特権の昇格 

https://learn.microsoft.com/visualstudio 

Microsoft Dynamics 365 

重要 

なりすまし 

https://learn.microsoft.com/dynamics365  

Microsoft SQL Server 

重要 

リモートでコードの実行が可能 

https://learn.microsoft.com/sql 

Microsoft Azure 

重要 

リモートでコードの実行が可能 

https://learn.microsoft.com/azure 

System Center 

重要 

リモートでコードの実行が可能 

https://learn.microsoft.com/system-center 



既存の脆弱性情報の更新 

2024 年3 月 12 日 (米国時間) に、既存の脆弱性 2 件を更新しました。 

  • CVE-2023-36866 / CVE-2023-35372 Microsoft Office Visio のリモートでコードが実行される脆弱性 
    Microsoft Visio 2016 (32 ビット版) および Microsoft Visio 2016 (64 ビット版) もこの脆弱性の影響を受けるため、「セキュリティ更新プログラム」 の表に追加しました。マイクロソフトは、本バージョンの Visio を利用しているお客様に、この脆弱性から完全に保護するために更新プログラムをインストールすることを強く推奨します。システムが自動で更新を受信するように構成しているお客様は、それ以上の操作を行う必要はありません。 



新規セキュリティ アドバイザリの公開 

2024 年 3 月 12 日 (米国時間) に、新規のアドバイザリ 2 件を公開しました。 

  • ADV24199947 Exchange Server での Oracle ライブラリの廃止
    マイクロソフトは、Microsoft Exchange Server での Oracle Outside In ライブラリ (OutsideInModule または OIT) の使用を廃止することを発表しました。この非推奨へのプロセスは、3 段階で行われます。
    第 1 フェーズでは、すべてのファイル・タイプに対して Oracle の Outside In Technology (OIT) を無効にします。
    第 2 フェーズでは、第 1 フェーズですでにブロックされていた Oracle の Outside In Technology に代わる最新の社内ファイルスキャンソリューションを導入します。
    第 3 フェーズでは、Exchange Server から OIT コードを完全に削除します。

  • ADV24201341 INTEL-SA-00960 インテルのマイクロコードに関する脆弱性公開について
    マイクロソフトは、2024 年 3 月 12 日に Intel 社が公開した INTEL-SA-00960 / CVE-2023-22655 を認識しています。本件は、次のサービスが影響を受けます。

    Azure Confidential Compute VM SKU DCsv3
    Azure Confidential Compute VM SKU DCdsv3

    Azure エンジニアリングは、この脆弱性の軽減策をデプロイしており、 次のアップデートを 48 時間以内に提供します。
    仮想マシンを保護するためのアクションが必要なお客様には、追跡 ID WT11-59Z で Azure Service Health を通じて通知されています。この通知を受け取っていない他のすべてのお客様は、自動的に更新プログラムを受け取り、保護されています。

    Intel 社の情報開示の詳細については、Q1 2024 Intel TCB Recovery Guidance をご参照ください:



既存のセキュリティ アドバイザリの更新 

2024 年 3 月 12 日 (米国時間) に、既存のアドバイザリ 1 件を更新しました。 

  • ADV990001 最新のサービス スタック更新プログラム 
    新しいバージョンのサービス スタック更新プログラムが入手可能であることをお知らせするために、アドバイザリが更新されました。詳細については、FAQ を参照してください。 



補足情報 

  • 最新のサービス スタック更新プログラム (SSU) は、アドバイザリ ADV990001 を確認してください。 

  • Microsoft Edge (Chromium-based) のセキュリティ情報は、公開のスケジュールが月例のリリースとは異なりますので、セキュリティ更新プログラム ガイド上で製品にて Microsoft Edge (Chromium-based) を選択し、確認してください。または、Edge のセキュリティ リリース情報にてご確認ください。 

  • 各脆弱性情報 (CVE) のページには、緩和策、回避策、注意事項やよく寄せられる質問など、追加の情報が掲載されている場合があります。セキュリティ更新プログラムの適用の前に、併せてご確認ください。 

  • 最新の情報は、セキュリティ更新プログラム ガイド を確認してください。セキュリティ更新プログラムガイドでは、セキュリティの脆弱性および更新プログラムの情報を、CVE、KB 番号、製品、またはリリース日別に並べ替えたりフィルターをかけたりすることができます。各月のセキュリティ更新プログラムを絞り込むには、日付範囲に絞り込む月の第 2 火曜日を指定して検索してください。なお、セキュリティ更新プログラム ガイド API を活用して、自社に特化したカスタム レポートを作成することができます。API の活用方法を紹介する 6 つのビデオ (API の情報 (GitHub)API へのアクセスHTML ファイルの出力Excel へのエクスポートCVE リストの取得KB リストの取得) を公開していますので、是非ご活用ください。 

  • マイクロソフトでは、セキュリティ更新プログラムの新着情報及び更新情報を、お客様がタイムリーに受け取れるように、通知方法法をリニューアルしました。まだ購読されていない方、これまでのメールでの通知のみ受信している方は、この機会にどちらかの方法で、是非ご登録ください。 



次回のセキュリティ更新プログラムのリリースは、2024 年 4 月 9 日 (米国時間) を予定しています。詳しくは、年間スケジュール を参照してください。


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