本ブログは、Microsoft Office to publish symbols starting August 2022 の抄訳版です。最新の情報は原文を参照してください。
Microsoft Office が 2022 年 8 月 9 日に Microsoft Public Symbol Server 経由で Windows 用の Office シンボル公開の開始をお知らせでき嬉しく思います。Office シンボルの公開は、お客様とパートナーのセキュリティとパフォーマンスを向上させるための継続的な投資の一環です。
お客様、パートナー、マイクロソフトにとっての主な利点
セキュリティ: セキュリティコミュニティが顧客を保護するための支援
-
シンボルは、セキュリティ 研究者が Office 製品のセキュリティ 問題を検出して報告し、顧客を保護するために役立つ追加情報を提供します。
-
シンボルを使用すると、研究者は、プロセス モニター、WinDbg、Visual Studio などのツールからのスタック トレースなど、より詳細で実用的なレポートを作成でき、エンジニアが問題を迅速に解決するのに役立ちます。
パフォーマンス : 診断とテストの迅速化
シンボルによって、顧客やパートナーが遭遇している問題をよりよく理解し、潜在的に診断できます。また、より高度なパフォーマンス ツールやインサイトを開発するための扉を開きます。
- 独立系ハードウェア ベンダーは、Office パブリック シンボルを独自のハードウェア 診断環境と共に使用して、デバイスのパフォーマンス テストと調整を行うことができます。
- 独立系ソフトウェア ベンダーは、Office パブリック シンボルを独自のソフトウェア 診断環境で使用して、Office に依存するソフトウェアのパフォーマンス テストと調整を行うことができます。
- Office を測定として使用するパフォーマンス テスト スイートでは、Office パブリック シンボルを活用して、テスト スイートの顧客に、よりカスタマイズされたパフォーマンス レポートを提供できます。
シンボルとは何ですか?
シンボル ファイルは、プロジェクトのビルド時にコンパイラによって作成されます。シンボル ファイルには、デバッガーがプログラムの分析中に使用する情報 (シンボル) が含まれています。
関数名、グローバル変数などの一部の基本シンボルは、最も初歩的なデバッグにも必要であり、パブリック シンボルと呼ばれ、ローカル 変数や行番号などの追加情報を含むファイルは*プライベート シンボルと呼ばれます。*パブリック シンボルのみを含むシンボル ファイルは、stripped symbol files と呼ばれます。このファイルは、Microsoft Office がシンボル サーバーで公開する予定です。
Microsoft Symbol Server
Office シンボルには、Microsoft Public Symbol Server 経由でアクセスできます。
マイクロソフトは、特定のシンボル、バイナリ コード、およびその他の実行可能ファイルを、Microsoft Symbol Server を介して、マイクロソフト ソフトウェアに関連するユーザーのソフトウェアのデバッグおよびテストに使用するために提供しており、許可されていない使用はできません。詳細は、Microsoft License Terms – Microsoft Symbol Server を参照してください。
下記およびそれ以降の新しいビルドがリリースされるたびに、シンボルを継続的に公開します。
- 現在のチャネル / Fork Build 16.0.15601.20037 / バージョン 2208
- ベータ チャネル / DevMain ビルド 16.0.15606.20000 バージョン_2209
セキュリティの脅威から防御するための Microsoft の全体的なアプローチの一環として、診断とテストを改善し、Office セキュリティ研究を強化するために、Office シンボルの公開を開始できることを嬉しく思います。
Sparsh Saxena | Product Manager (Office), Shane Guthrie | Sr. Product Manager (Office)