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2020 年 8 月のセキュリティ更新プログラム (月例)

2020 年 8 月 12 日 (日本時間)、マイクロソフトは以下のソフトウェアのセキュリティ更新プログラムを公開しました。

  • Microsoft Windows
  • Microsoft Edge (EdgeHTML-based)
  • Microsoft Edge (Chromium -based)
  • ChakraCore
  • Internet Explorer
  • Microsoft Office、Microsoft Office Servers および Web Apps
  • .NET Framework
  • Microsoft Scripting Engine
  • SQL Server
  • Microsoft JET Database Engine
  • ASP.NET Core
  • Microsoft Windows Codecs Library
  • Microsoft Dynamics

新規セキュリティ更新プログラムを公開すると共に、既存の脆弱性情報 2 件の更新を行いました。なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに対応を追加したファミリはありません。

■ セキュリティ更新プログラム、セキュリティ アドバイザリに関する主な注意点

  • 2020 年 8 月の定例リリースで情報を公開した CVE-2020-1472 (NetLogon) の脆弱性に対応するために、Active Directory 環境における NetLogon セキュアチャネルが、secure RPC を求めるように動作変更をします。動作変更は、2020 年 8 月の月例更新プログラムと 2021 年 2 月に公開予定の月例更新プログラムの 2 回にわたり段階的に実施する予定です。 サポート対象かつ最新の状態である Windows 端末は既定で secure RPC を利用するため影響を受けません。しかし非 Windows 端末などにおいて追加の対応が必要となる場合がありますので、弊社のサポート技術情報 4557222 にて詳細をご確認ください。 2020 年 9 月 15 日、本脆弱性への対応ガイダンスを「[AD 管理者向け] CVE-2020-1472 Netlogon の対応ガイダンスの概要」にて公開しました。上記の公開情報と併せてご確認ください。

お客様はできるだけ早期に、今月公開のセキュリティ更新プログラムを適用するようお願いします。

_■ _ 2020_ 年 _ 8_ 月のセキュリティ更新プログラム_

セキュリティの脆弱性および更新プログラムの情報を、CVE、KB 番号、製品、またはリリース日別に並べ替えたりフィルターをかけたりすることができます。

セキュリティ更新プログラム ガイド

各月のセキュリティ更新プログラムを絞り込むには、日付範囲に絞り込む月の第 2 火曜日を指定して検索してください。

なお、セキュリティ更新プログラム ガイド API を活用して、自社に特化したカスタム レポートを作成することができます。API の活用方法を紹介する 6 つのビデオ (API の情報 (GitHub)API へのアクセスHTML ファイルの出力Excel へのエクスポートCVE リストの取得KB リストの取得) を公開していますので、是非ご活用ください。


マイクロソフトは新たに確認した脆弱性について、下記の新しいセキュリティ更新プログラムを公開しました。

製品ファミリ 最大深刻度 最も大きな影響 関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ
Windows 10 v2004、v1909、v1903、v1809、v1803、v1709 緊急 リモートでコードが実行される Windows 10 v2004: 4566782Windows 10 v1903 および Windows 10 v1909: 4565351Windows 10 v1809: 4565349Windows 10 v1803: 4571709Windows 10 v1709: 4571741
Windows Server 2019、Windows Server 2016、Server Core インストール (2019、2016、v2004、v1909、v1903) 緊急 リモートでコードが実行される Windows Server 2019: 4565349Windows Server 2016: 4571694Windows Server v2004: 4566782Windows Server v1903 および Windows Server v1909: 4565351
Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012 緊急 リモートでコードが実行される Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ: 4571703Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4571723Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4571736Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4571702
Internet Explorer 緊急 リモートでコードが実行される Internet Explorer の累積的な更新プログラム: 4571687
Microsoft Office 関連のソフトウェア 緊急 リモートでコードが実行される Microsoft Office 関連のソフトウェアに関連するサポート技術情報: 4484340448434644843544484359448436644843754484379448438544844314484449448446144844654484470448447444844754484481448448444844864484492448449444844954484497
Microsoft SharePoint 関連のソフトウェア 重要 リモートでコードが実行される Microsoft SharePoint 関連のソフトウェアに関連するサポート技術情報: 448418344841914484462448447144844724484473448447644844784484479448448744844904484498
Microsoft .NET 関連のソフトウェア 緊急 リモートでコードが実行される Microsoft .NET 関連のソフトウェアに関連するサポート技術情報: 456974545697464569748456974945697514570500457050145705024570503457050545705064570507457050845705094571692457169445717094571741
Microsoft Dynamics 365 重要 なりすまし Microsoft Dynamics 関連のソフトウェアに関連するサポート技術情報: 4541722
Microsoft Visual Studio 関連のソフトウェア 重要 リモートでコードが実行される Visual Studio のセキュリティ更新プログラムの詳細については、https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance を参照してください Visual Studio の更新プログラムの詳細については、https://docs.microsoft.com/ja-jp/visualstudio を参照してください。
SQL Server Management Studio 重要 サービス拒否 SQL Server Management Studio のセキュリティ更新プログラムの詳細については、https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance を参照してください。SQL Server Management Studio の更新プログラムの詳細については、https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql を参照してください。
ChakraCore 緊急 リモートでコードが実行される ChakraCore は Chakra のコア部分であり、HTML/CSS/JS で記述された Microsoft Edge と Windows アプリケーションを強化する高パフォーマンスの JavaScript エンジンです。詳細については、https://github.com/Microsoft/ChakraCore/wiki を参照してください。

■ 既存の脆弱性情報とセキュリティ アドバイザリの更新

  • CVE-2020-0794 (Windows) を更新しました。
  • CVE-2020-1347 (Windows Storage Services) を更新しました。
  • CVE-2020-1530 (Windows Remote Access) は 8 月 19 日 (米国時間) に更新しました。
  • CVE-2020-1537 (Windows Remote Access) は 8 月 19 日 (米国時間) に更新しました。

最新のサービス スタック更新プログラム (SSU) は、アドバイザリ ADV990001 にてご確認ください。

2020 年の Microsoft Edge (Chromium-based) のセキュリティ情報は、アドバイザリ ADV200002 にてご確認ください。

次回のセキュリティ更新プログラムのリリースは、9 月 9 日 (日本時間) を予定しています。詳しくは、年間スケジュールを参照してください。


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