2020 年 4 月 15 日 (日本時間)、マイクロソフトは以下のソフトウェアのセキュリティ更新プログラムを公開しました。
- Microsoft Windows
- Microsoft Edge (EdgeHTML-based)
- Microsoft Edge (Chromium -based)
- ChakraCore
- Internet Explorer
- Microsoft Office、Microsoft Office Servers および Web Apps
- Windows Defender
- Visual Studio
- Microsoft Dynamics
- Microsoft Apps for Android
- Microsoft Apps for Mac
新規セキュリティ更新プログラムを公開すると共に、既存のセキュリティ アドバイザリ 1 件の更新、既存の脆弱性情報 1 件の更新を行いました。なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに対応を追加したファミリはありません。
■ セキュリティ更新プログラム、セキュリティ アドバイザリに関する主な注意点
- 2020 年 3 月 24 日 (日本時間) に定例外で公開されたセキュリティ アドバイザリ ADV200006 (Type 1 Font Parsing) でお知らせした脆弱性 CVE-2020-1020 (Adobe Font Manager Library) に対応するセキュリティ更新プログラムをリリースしました。詳細は、脆弱性情報 CVE-2020-1020 をご参照ください。
- リモートワークでの業務が必要となり、リモート環境の端末にセキュリティ更新プログラムを展開できるよう IT 環境の変更が必要となる状況が増えてきています。IT 管理者の皆さま向けに、VPN 環境やネットワーク帯域が狭い環境でのセキュリティ更新プログラムの適用における考慮事項をまとめた記事をセキュリティ レスポンス チームのブログにて公開しています。ぜひご参考にしてください。
お客様はできるだけ早期に、今月公開のセキュリティ更新プログラムを適用するようお願いします。
_■ _ 2020_ 年 _ 4_ 月のセキュリティ更新プログラム_
セキュリティの脆弱性および更新プログラムの情報を、CVE、KB 番号、製品、またはリリース日別に並べ替えたりフィルターをかけたりすることができます。
各月のセキュリティ更新プログラムを絞り込むには、日付範囲に絞り込む月の第 2 火曜日を指定して検索してください。
なお、セキュリティ更新プログラム ガイド API を活用して、自社に特化したカスタム レポートを作成することができます。API の活用方法を紹介する 6 つのビデオ (API の情報 (GitHub)、API へのアクセス、HTML ファイルの出力、Excel へのエクスポート、CVE リストの取得、KB リストの取得) を公開していますので、是非ご活用ください。
マイクロソフトは新たに確認した脆弱性について、下記の新しいセキュリティ更新プログラムを公開しました。
製品ファミリ | 最大深刻度 | 最も大きな影響 | 関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ |
---|---|---|---|
Windows 10 v1909、v1903、v1809、v1803、v1709 | 緊急 | リモートでコードが実行される | Windows 10 v1903 および Windows 10 v1909: 4549951、Windows 10 v1809: 4549949、Windows 10 v1803: 4550922、Windows 10 v1709: 4550927 |
Windows Server 2019、Windows Server 2016、Server Core インストール (2019、2016、v1909、v1903、v1803) | 緊急 | リモートでコードが実行される | Windows Server 2019: 4549949、Windows Server 2016: 4550929、Windows Server v1903 および Windows Server v1909: 4549951、Windows Server v1803: 4550922 |
Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012 | 緊急 | リモートでコードが実行される | Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ: 4550961、Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4550970、Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4550917、Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4550971 |
Internet Explorer | 緊急 | リモートでコードが実行される | Internet Explorer の累積的な更新プログラム: 4550905 |
Microsoft Office 関連のソフトウェア | 重要 | リモートでコードが実行される | Microsoft Office に関連するサポート技術情報:2553306、3128012、3162033、3203462、4011097、4011104、4032216、4462153、4462210、4462225、4464527、4464544、4475609、4484117、4484125、4484126、4484132、4484167、4484214、4484226、4484229、4484235、4484238、4484244、4484246、4484258、4484260、4484266、4484269、4484273、4484274、4484281、4484283、4484284、4484285、4484287、4484290、4484294、4484295、4484296、4484300、4484319 |
Microsoft SharePoint 関連のソフトウェア | 緊急 | リモートでコードが実行される | Microsoft SharePoint に関連するサポート技術情報: 4011581、4011584、4484291、4484292、4484293、4484297、4484298、4484299、4484301、4484307、4484308、4484321、4484322 |
Microsoft Dynamics 関連のソフトウェア | 緊急 | リモートでコードが実行される | Microsoft Dynamics と関連ソフトウェアに関連するサポート技術情報: 4538593、4549673、4549677、4549678、4549675、4549674、4549676 |
Visual Studio | 重要 | 特権の昇格 | Visual Studio のセキュリティ更新プログラムの詳細については、 https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance を参照してください。 |
ChakraCore | 緊急 | リモートでコードが実行される | ChakraCore は Chakra のコア部分であり、HTML/CSS/JS で記述された Microsoft Edge と Windows アプリケーションを強化する高パフォーマンスの JavaScript エンジンです。詳細については、https://github.com/Microsoft/ChakraCore/wiki (英語情報) と https://github.com/Microsoft/ChakraCore/releases/ (英語情報) を参照してください。 |
Windows Defender 関連のソフトウェア | 重要 | 特権の昇格 | Windows Defender 関連のソフトウェアのセキュリティ更新プログラムの詳細については、 https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance を参照してください。 |
注 : このドキュメントの完成後に更新プログラムがリリースに追加または削除された可能性があります。詳細については、以下のリリース ノートを参照してください。https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance/releasenotedetail/2020-apr現在の更新プログラムの概要については、以下も参照してください。https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance/summary |
■ 新規のセキュリティ アドバイザリの公開
- 2020 年 4 月 22 日 (日本時間)、アドバイザリ ADV200004 (Autodesk FBX library) を定例外で公開しました。
- 2020 年 4 月 22 日 (日本時間)、アドバイザリ ADV200007 (OpenSSL) を定例外で公開しました。
■ 既存の脆弱性情報とセキュリティ アドバイザリの更新
- アドバイザリ ADV200006 (Type 1 Font Parsing) を更新しました。
- CVE-2020-0905 (Dynamics Business Central) を更新しました。
最新のサービス スタック更新プログラム (SSU) は、アドバイザリ ADV990001 にてご確認ください。
2020 年の Microsoft Edge (Chromium-based) のセキュリティ情報は、アドバイザリ ADV200002 にてご確認ください。
次回のセキュリティ更新プログラムのリリースは、5 月 13 日 (日本時間) を予定しています。詳しくは、年間スケジュールを参照してください。
———————————
* 2020 年 04 月 22 日: アドバイザリ ADV200004 ならびに アドバイザリ ADV200007 の公開を追加しました。