2017 年 4 月 12 日 (日本時間)、マイクロソフトは以下のソフトウェアのセキュリティ更新プログラムを公開しました。
- Internet Explorer
- Microsoft Edge
- Microsoft Windows
- Microsoft Office、Microsoft Office Servers および Web Apps
- Visual Studio for Mac
- .NET Framework
- Silverlight
- Adobe Flash Player
新規セキュリティ更新プログラムを公開すると共に、既存のセキュリティ情報 4 件の更新を行いました。なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに対応を追加したファミリはありません。
お客様はできるだけ早期に、今月公開のセキュリティ更新プログラムを適用するようお願いします。
■ セキュリティ更新プログラムに関する主な注意点
- 以前よりご案内していましたとおり、新規のセキュリティ情報は公開されなくなり、セキュリティ更新プログラム ガイドからの情報提供となります。利用方法についてご不明点がある場合は、セキュリティ更新プログラム ガイド ダッシュボードと API のよく寄せられる質問をご確認ください。
-
4 月のセキュリティ更新プログラムには、下記の既知の問題の修正が含まれています。
- Excel の 3 月のセキュリティ更新プログラム (3178690) 適用後に、ブックで計算を実行すると、Excel 2010 がクラッシュする (3 月 29 日に公開されたサポート技術番号 3191855 にて修正済み)。
- Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 の 3 月のセキュリティ更新プログラム (4012213 / 4012216) を適用後に、Hyper-V ホストが 0xE4 で停止する。
- 3 月 15 日に公開された Windows 10 の更新プログラム、もしくは Internet Explorer 11 (4013073) のセキュリティ更新プログラムを適用後に、Internet Explorer 11 で Dynamics CRM 2011 を使用したときにフォームが正しく表示されない (3 月 23 日に公開された Windows 10 の更新プログラム、Internet Explorer 11 の更新プログラムにて修正済み)。
-
Windows Vista は、2017 年 4 月 11 日 (米国時間) に製品サポートが終了となります。セキュリティ機能が強化された最新 OS の Windows 10 のご利用をお勧めします。下記セキュリティ情報のセキュリティ更新プログラムの一部が再リリースされています。再リリースされたセキュリティ更新プログラムは既に適用済みのコンピューターにも再インストールする必要があります。詳細は、各セキュリティ情報を参照してください。
■ 既存のセキュリティ情報の更新 (4 件)
下記セキュリティ情報のセキュリティ更新プログラムの一部が再リリースされています。再リリースされたセキュリティ更新プログラムは既に適用済みのコンピューターにも再インストールする必要があります。詳細は、各セキュリティ情報を参照してください。
- MS16-037: Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (3148531)
- MS17-013: Microsoft Graphics コンポーネント用のセキュリティ更新プログラム (4013075)
- MS17-014: Microsoft Office 用のセキュリティ更新プログラム (4013241)
- MS17-021: Windows DirectShow 用のセキュリティ更新プログラム (4010318)
■ 2017 年 4 月のセキュリティ更新プログラム
セキュリティの脆弱性および更新プログラムの情報を、CVE、KB 番号、製品、またはリリース日別に並べ替えたりフィルターをかけたりすることができます。
各月のセキュリティ更新プログラムを絞り込むには、日付範囲に絞り込む月の第 2 火曜日を指定して検索してください。
マイクロソフトは新たに確認した脆弱性について、下記の新しいセキュリティ更新プログラムを公開しました。
製品ファミリ | 最大深刻度 | 最も大きな影響 | 再起動の必要性 | 関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ |
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Windows 10 および Windows Server 2016 (Microsoft Edge を含む ) | 緊急 | リモートでコードが実行される | 要再起動 | Windows 10 RTM: KB4015221、Windows 10 1511: KB4015219、Windows 10 1607: KB4015217、Windows 10 1703: KB4015583、Windows Server 2016: KB4015217。 |
Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 | 緊急 | リモートでコードが実行される | 要再起動 | Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2: KB4015550 および KB4015547。 |
Windows Server 2012 | 緊急 | リモートでコードが実行される | 要再起動 | Windows Server 2012: KB4015551 および KB4015548。 |
Windows RT 8.1 | 緊急 | リモートでコードが実行される | 要再起動 | Windows RT 8.1: KB4015550。注: Windows RT 8.1 の更新プログラムは Windows Update からのみ入手できます。 |
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 | 緊急 | リモートでコードが実行される | 要再起動 | Windows 7 および Windows Server 2008 R2: KB4015549 および KB4015546。 |
Windows Vista および Windows Server 2008 | 緊急 | リモートでコードが実行される | 要再起動 | Windows Vista および Windows Server 2008 の更新プログラムは累計的な更新プログラムやロールアップとして提供されません。これらのオペレーティング システムのいずれかに関する記事については、KB3211308、KB3217841、KB4014793、KB4015067、KB4015068、KB4015195、KB4015380、および KB4015383 を参照してください。 |
Internet Explorer | 緊急 | リモートでコードが実行される | 要再起動 | Internet Explorer 9: KB4014661、Internet Explorer 10: KB4015551、Internet Explorer 11: KB4015217、KB4015219、KB4015221、KB4015550、および KB4015583。 |
Microsoft Silverlight | 重要 | 情報漏えい | 再起動が必要な場合あり | Microsoft Silverlight: KB4017094。詳細情報: https://www.microsoft.com/silverlight |
.NET Framework | 緊急 | リモートでコードが実行される | 再起動が必要な場合あり | 今回のリリースには各バージョンの .NET Framework に関する 12 個のサポート技術情報がありますが、多すぎるため、ここでは記載しません。これらの記事のリンクについては、セキュリティ更新プログラム ガイドを参照してください。 |
Microsoft Office 、 Office Services 、 Office Web Apps 、およびその他の Office 関連ソフトウェア | 緊急 | リモートでコードが実行される | 再起動が必要な場合あり | 今回のリリースには Office コンポーネントに関する 20 個のサポート技術情報がありますが、多すぎるため、ここでは記載しません。これらの記事のリンクについては、セキュリティ更新プログラム ガイドを参照するか、Office Tech Center の「Office のダウンロード & 更新プログラム」のページを参照してください。 |
Adobe Flash Player | 緊急 | リモートでコードが実行される | 要再起動 | Adobe Flash Player 用のセキュリティ更新プログラムに関するマイクロソフトからの情報: KB4018483。 |
Visual Studio for Mac | 重要 | 情報漏えい | 再起動が必要な場合あり | Visual Studio for Mac のリソース Web ページ: https://www.visualstudio.com/ja/vs/visual-studio-mac/ |