先週、Windows Phone 7.5 を搭載したスマートフォンが発売されました。米国本社に出張に行った際に、MSRC のメンバーから Windows Phone 7 の良さを聞いていたので、どんなに待ち遠しかったことか!
さて、急激にシェアを伸ばしているスマートフォンですが、セキュリティ面に不安を感じているという声をよく聞きます。確かに、利便性が向上している分、扱うデータの種類も多岐にわたるため、データの盗難や情報漏えいを心配されるのは当然のことと思います。
以下にスマートフォンを安心安全に利用するためのヒントをご紹介します。Windows Phone に限らず、他のスマートフォンでも活用できるものだと思いますよ。
- パスワードや PIN 番号でスマートフォンを保護する。 スマートフォンを使って、会社の電子メールやイントラネットにアクセスする際に、パスワードや PIN 番号の入力が求められていると思います。パスワードでロックして、簡単にアクセスされないよう保護してください。
自分には覚えやすく、他人には推測しにくいパスワードを作成する方法のヒントについては、「強力なパスワードを作成する」をご覧ください。 ** - スマートフォンにアプリをインストールする際には、十分注意する。 スマートフォン向けに開発されたさまざまなアプリやゲームの中には、残念ながら悪質なものもあります。必ず信頼できる入手先からアプリやゲームをインストールするようにしてください。
Windows Phone では、アプリやゲームをインストールするのは Marketplace からに限られています。アプリやゲームは Marketplace に登録される際に審査、署名されてから配布されるようになっているので、安心です。(Apple の iPhone も同様の方式ですが、Google の Android はこのような方式はとられていません。) ** - スマートフォンに更新プログラムをインストールする。 PC を安全に保つための保護策と同じです。常に最新の状態に保つことで、スマートフォンの安全性を高めてください。 **
- スマートフォンを紛失または盗まれた場合のお助け機能を確認しておく。 Windows Phone には、「電話を探す」機能が搭載されていて、電話の呼び出し (音を鳴らす) や、ロック、データの消去、またはマップ上での表示といった操作を行うことができます。
以上 4 点を注意することで、リスクを低減することができるでしょう。
それでも心配な方に…
Windows Phone では、さまざまなセキュリティ対策が施されています。Marketplace では、提供するアプリに対して審査、署名を行っていると、「2. スマートフォンにアプリをインストールする際には、十分注意する。」で触れましたが少し補足を…。Marketplace で公開しているアプリは、安定して動作する要件の審査に加え、位置情報へのアクセスポリシーを含め、セキュリティを含めた検査も行われているため、システムに悪い影響をもたらすプログラムは登録されない仕組みになっています。さらに、アプリはサンドボックスで保護されたメモリ空間で動作するように設計されているため、システムが不正に操作される心配がありません。また、開発者に提供されている API もセキュリティ上の問題を引き起こさないようになっていて、他のアプリのデータを書き換えたり、システム上のファイルや設計情報を変更したりすることはできないようになっています。このような多層防御により、Windows Phone は安心安全に利用いただけるようになっているのです。
スマートフォンのセキュリティ面の心配から利用を迷っていたみなさん、少しは安心していただけたでしょうか? Windows Phone の詳細については、Windows Phone のホームページをご覧ください。