先日、マイクロソフトから無料でダウンロード可能な ”Microsoft Safety Scanner”という新しいマルウェア スキャン ツールがご利用いただけるようになりましたのでこのブログでも少し紹介したいと思います。
Microsoft Safety Scanner は以前公開していた Windows Live PC セーフティ スキャナーの置き替えとなる新しいツールで、お使いのコンピューターがマルウェアに感染していないかを診断し、可能な場合は駆除も行います。現在サポート中の 32 ビット・64 ビット版 OS (Windows 7、Windows Vista、Windows XP、Windows Server 2003、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2) でダウンロード、実行可能です。
Microsoft Safety Scanner の大きな特徴としては、Web サイトから、最新の定義ファイルがパッケージ化された 1 つの実行ファイルをダウンロードして (インストールなしで) 使用することができ、他のセキュリティ対策ソフトウェアがインストールされている環境でも、セカンド オピニオンとしても使用可能な点です。このツールはインストール不要ですので、レジストリの書き換えなども行いません。また、Web サイトのツールは随時最新の定義ファイルに更新されます。
万一システムが Conficker 等のマルウェアに感染してネットワークが切断されている場合や、どうしてもインターネットに接続できない環境でも、友人等に依頼して Microsoft Safety Scanner を USB などのリムーバブル ドライブにダウンロードしてもらい、実行・駆除することもできます。
Microsoft Safety Scanner は、ダウンロードしてから 10 日間ご利用いただけますが、ダウンロード後 10 日以上経つと期限切れとなり、使用できなくなります。最新のマルウェア対策定義を使用してスキャンを再実行したい場合は、再度ダウンロードして実行する必要があります。
なお、重要な注意点としては、Microsoft Safety Scanner は定義ファイルの更新機能は備えておらず、一般にシステムにインストールして使用する常駐型のセキュリティ対策ソフトウェアの代替となるツールではありません。昨今、新しいセキュリティの脅威は毎分毎秒と出回っている状況ですので、万一お使いの環境に常駐型のセキュリティ対策ソフトウェアがインストールされていない場合は、リアルタイム保護機能の備わったセキュリティ対策ソフトウェアをインストールされることをお薦めします。マイクロソフトは、家庭および小規模ビジネス向けに無償のマルウェア対策ソフトウェア、Microsoft Security Essentials (通称 MSE) を提供しています。なお、PC 10 台以上の企業向けの総合的なセキュリティソリューションとしては Microsoft Forefront 製品があります。
最後に、下記に Microsoft Safety Scanner のダウンロード・実行方法を簡単に記載します。
※ Windows 7 Service Pack 1 (32 ビット版) で実行した場合の手順です。
- Microsoft Safety Scanner サイトで、[今すぐダウンロード] ボタンをクリックします。
- 表示された画面で [ダウンロードの開始] をクリックします。
- [ファイルのダウンロード - セキュリティの警告] ダイアログボックスが表示されたら、[実行] ボタンをクリックします。
- ボタンをクリックします。
- ユーザー アカウント制御が表示されたら、[はい] をクリックします。
- スキャンの種類を選ぶ画面が表示されたら、いずれかの種類を選択します。
Microsoft Safety Scanner では、3 種類のスキャンが実行できます。
用途に合わせてスキャンを選択してください。
• クイック スキャン : マルウェアやウイルスが感染しやすいシステムの領域をスキャン。
• フル スキャン : システム全体のスキャン。環境によっては完了するのに数時間かかる場合もある。
• カスタム スキャン : クイック スキャン対象領域以外にスキャンしたいフォルダーを指定できる。
※ 万一、マルウェアが検出された場合、駆除を施すダイアログボックスが表示されますので、画面に従って、駆除を行ってください。