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危機を感じる嫁、危機を感じない同じ嫁

久しぶりに麻生です。

数年前ですが、妻とまだ付き合っていた頃、笹塚の線路下の暗い通路を二人で歩いていました。ちょうど夕方から夜になるぐらいのタイミングで、細い通路でした。すると、オレンジ色のサングラスをして、オレンジ色に近い皮のコートを着た、明らかに「悪そうな」な男が前から歩いてきました。我々の前まで来て、その男はサングラスをちょっと鼻の下にずらし、サングラスの上から私を見て、「ういーす」と挨拶したのです。特にびびらず、私も挨拶を返しました。実は、その人は私が所属していた Exchange Server サポート部のエンジニアの方で、ルックスとは正反対にすごく良い人。が、それを知らない彼女。私の彼女は結構強気な人でしたが・・・、今でも覚えています。サングラス越しに私たちをにらみつけた(普通に見た?)際に、彼女が私の後ろにささーっと隠れた事を。たぶん、それまでも彼女は暗い通路で人に襲われた経験はないですが、今までのあらゆる経験から、これはもしからしたら危ない状況!?と判断して、その動作をしたのだと思います。

私が嫁という人間を観察している限りでは、この現実の世界では彼女はそれなりの危機感を持って生活をしているように見えます。直観的に、何が危ないかがある程度分かる能力が自然に身についているんだなと思います。が、不思議なことに、これがインターネットの世界になると、この危機感がもとから無かったように消えてしまいます。個人的にはざーっとこんな感じの理由があるのかなと思っています。

· インターネット上での経験がまだ浅い。インターネットを使い始めてからまだ数年です。また現実世界での経験は通用しない場合が多くあります。まだまだ、勘が育っていない?

· 何が悪で、何が善なのか、見た目では分かりにくい。例えば、クリックして飛んだ先のオークション サイトは本物なのか、分からない?

では、彼女の様な人の勘が育つまでどうしたらいいの?見た目でウェブサイトが本物か分かるようになるまでどうしたらいいの?難しい質問です。ちゃんとした答えがあるのか分かりませんが、対策の 1 つとしては、プロに頼ってしまえばよいのでは?とセキュリティ屋としては思います。身近にセキュリティのプロがいれば、訊くのが速いですが、いない場合はどうすればいいの?例えば、ウェブサイトが本物か怪しいサイトか自分で判断する事が難しい場合。身近にセキュリティ屋がいないのであれば、代わりにそれを判断してくれるブラウザーを使用すればよいと思います。最新の有名なブラウザーであれば、どれでもそれなりに怪しいサイトをブロック、または警告してくれるので、必ず最新版を使用する事をお勧めします。また、怪しいか怪しくないか分からないアプリケーションやファイルであっても、ウイルス対策ソフトウェアが対応してくれます。ただし、注意点としては、ウイルス対策ソフトウェアを常に最新にしておく必要があります。お客様先を訪問すると時々、ウイルス対策ソフトウェアの期限が切れてしまっているマシンを見かけるので、注意です!必ず最新の状態にしておくのがコツです。

この様な対策で 100% 犯罪には巻き込まれないとは断言できませんが、インターネット上の脅威を感覚的に分かるようになるまでは、やはり誰か、または何かに頼るのもありでしょ・・・と周りの友人等に言っている今日この頃でした。


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