小野寺です。
本日より、32 ビット版システムへの MS10-015 の更新プログラムの配信を順次再開しています。64 ビット版システムは、カーネル保護機能により影響がなかったため、すでに配信を再開済みなのは前回お伝えしたとおりです。
再開に当たり、Alureonへの感染を含めて、カーネルに何らかの不正な変更が行われ、MS10-015 の適用互換性が損なわれているかを確認したうえで、配信するようにしています。これにより、MS10-015 の配信により、マルウェアに浸食されてしまっている PC が再度、ブルースクリーンとならない様にしています。
ちなみに、カーネルに何らかの非互換性が検出された場合には、Microosft Update で、以下の様なエラーが示されます。
- WindowsUpdate_8007F0F4 (または 0x8007F0F4)
- WindowsUpdate_FFFFFFFF (または 0xFFFFFFFF)
加えて、以下のメッセージが表示されます。
Your computer might not be compatible with Microsoft Security Update MS10-015. Proceeding with installation of the update could prevent your system from starting successfully. For additional information please visit http://www.microsoft.com/security/updates/015.
コンピューターはマイクロソフト セキュリティ更新プログラム MS10-015 と互換性がない可能性があります。更新プログラムのインストールを続行すると、コンピューターが正常に起動しなくなる可能性があります。追加情報は http://www.microsoft.com/japan/security/updates/015 をご覧ください。
このほか、事前に確認した場合は、FixIt の利用をお勧めします。以下のサポート技術情報から、FixIt のアイコンをクリックすることで、確認ツールが起動します。
http://support.microsoft.com/kb/980966
また、組織内で、複数の PC の確認を行いたい、感染の疑いのある PC を洗い出したい場合は、上記サポート技術情報から入手できるコマンドラインツールの MpSysChk.exe を使用してください。このファイルは自己解凍のファイルで、検査ツールと、検査のためのバッチファイルのサンプルが付属しています。