小野寺です。
すでに一部で報道されておりますが、本日から Microsoft 製の無料のマルウェア(ウイルス、ワーム等)対策ソフトの提供を始めました。
以前に、Morro の開発コード名で公表し、Microsoft Security Essentials (MSE, マイクロソフト セキュリティ エッセンシャルズ) と命名しました。
以下のサイトから、ダウンロードして使用することができます。
http://www.microsoft.com/security_essentials/?mkt=ja-jp
MSE は、基本的なマルウェア対策に機能を絞ってはいますが、マルウェア対策の機能は一切限定していません。いわゆる常駐監視型で、マルウェアの定義情報(パターンファイル)も、企業向けの対策製品であるForefrontと同様にフルセットの定義情報が提供されます。セキュリティ インテリジェンス レポート (SIR) でも、ここ数回は世界で最も感染率の低い国との結果が出ていますが、最近の詐欺ウイルス対策ソフトや、脆弱なアプリケーションを通じた感染等、さまざまな要因で若干ですが、感染率が上昇傾向にあります。
この Microsoft Security Essentials によって、今までマルウェア対策ソフトの導入をためらっていた人や、期限切れの更新されていない対策ソフトを使い続けてしまっている人に、まず導入していただいて少しでも感染率を下げていきたいと思っています。 日本は、あまりにも感染率が低くて、犯罪者も狙わない国になれば最高なんですけどね。
ちなみに、MSE が使用できる OS 環境は、 以下の通りです。
- Windows XP (Service Pack 2, Service Pack 3)
- Windows Vista (初期出荷版:RTM, Service Pack 1, Service Pack 2)
- Windows 7
一応、XP の Service Pack 2 や、Vista の RTM, Service Pack 1 にも導入可能ですが、セキュリティ更新プログラムの適用を考えると、最新のサービスパックを MSE を導入するついでに、ぜひインストールしてください。サービスパックや OS のバージョンが上がるにつれ、感染率が劇的に下がっていくこともデータに現れており、マルウェア対策のための重要な要素となっています。
導入や使いかたについては、Microsoft answers が役立つかもしれません。